のんびりとおいしい朝食、そして朝風呂。
「湯宿だいいち」では毎朝お餅をつくが、
妻はお土産にもらった二つをペロッと食べた。
北海道に来てから妙に食欲旺盛である。
今日も女将の車で
計根別のバス停まで送ってもらう。
お婆ちゃんっ子らしい
二人の孫(男の子)が同乗していて、
上の子はお客さんに「いくつ?」と訊かれて
「三代目!」と元気よく答えていた。
後継者にも恵まれているようで(笑)、
「湯宿だいいち」の益々の御繁栄を祈念したい。
標茶でJRに乗り換えて釧路へ。
駅からタクシーで鳥取の「玉川庵」へ。
この店の名物、かき蕎麦は、
太打ちのコシのある麺が
牡蠣の旨味をたっぷりと吸って頗る美味。
もう30年ちかく通っていることになるが、
変わらずおいしい。
(もりも旨いので、ぼくはいつも両方食べる。)
厚岸産の牡蠣は大ぶりで、
岩がきの仲間なので夏でも大丈夫なのである。
和商市場にまわって
馴染みの店に頼んでおいた花咲ガニを受け取る。
花咲ガニが食べたい、
という妻のたってのリクエストによるものだ。
ぼくはタラバ、ズワイ、毛ガニと並んだなかで
花咲ガニ最強説(味の話である)なのだが、
このカニはみずみずしさが命なので
茹でてからの時間が味を大きく左右する。
水分の抜けた冷凍ものは論外で、
店に並んだものでも日が経ったものはハズレる。
だから、おいしいのを手に入れようと思えば、信頼のおける店にあらかじめ頼んでおくのが一番。
店の主によれば
おりよく活茹したものが手に入ったそうで、ずしりと重みがあって身も詰まっているようだ。
夕食の献立は、このカニとツブ煮、近所の寿司屋から出前してもらった生寿司。
妻はおいしい、おいしいと夢中になって食べた。
「いままで食べたカニのなかで花咲ガニが一番おいしい」そうで、ぼくと見解の一致をみた。
夫婦和合の秘訣は、どうやら食欲の一致にありそうである。
中標津はきょうの最高気温が34℃台まで上がったそうである。
6月としては観測史上初めてとのことで、暑かったはずだ。
未確認だが、釧路も32℃まで上がって史上最高気温を更新したという。
事実とすれば、釧路が30℃を超えたのは測候所開設以来これで三度目のはずだ。
ぼくはいずれの日にも居合わせていて、釧路に住んでいるわけでもないのに、妙な御縁である。
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