1年3ヶ月ぶりに伊豆の海に潜った。
手違いで立て替えていた出張旅費を受け取れず、
昨日の時点で、
財布の中には千円札数枚しか残っていなかった。
こりゃダメだ…と諦めていたのだが、
伊豆のガイド・美智代大姐御の
「料金は次回でいいヨ」というお言葉に甘えて、
潜らせてもらったというわけだ。
…ツケで潜った海(笑)は素晴らしかった。
ともかく魚の量が半端ではない。
アジやタカベ、イサキなどの回遊魚、
地付きのスズメダイやキンギョハナダイが、
海のなかで乱舞し渦を巻くのである。
そして魚群のなかを
マダイの大物やアオウミガメが悠々と泳ぐ。
タカベは背中の黄色いラインが鮮やかに映えて、
彼らが走り抜けていくと
まるで黄色い稲妻が閃いたように思える。
1本目はうっかり
ストロボをポップアップするのを忘れて
カメラを防水ハウジングに入れてしまったため、
当然ながらストロボが使えない。
しかし、明るい伊豆の海では何の問題もなかった。
水深33mのところに
でかいネコザメが1匹鎮座ましましていたが、
大人しいのをいいことにすぐ目の前にまで接近し、
1段アンダーの絞りでスローシャッターを切れば、
(RAWで撮っているので後で増感現像する)
ご覧の通り…
ゴミが写り込まないだけいいくらいのものだ。
やっぱり伊豆の海には底力がある。
東京に近いからといって甘く見てはイケナイ。
2本潜って素晴らしい海の余韻に浸っていると、
大姐御が、
「ホラ、あまり余所でばっかり潜っていないで
たまには伊豆に来なきゃダメよ」とのたまった。
ハイ、また来週来ます。
借金返さなきゃいけないんだから…と、
かみさんを説得して来週また潜りに来ます。
だから、この素晴らしい海を
そのまま保っておいてくださいね。
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