さて最近、次の大きな投資の方向をどうしようかと悩み中。最近10年でこのような時は2回あった。
1回目は、2002年からリーマンショックまでで、安定して株価が上がるには成長する国がよさそうで、成長とはGDPが増加することで、GDPはどの国も大部分は個人消費で、個人消費は国民が「貧乏」から「普通」になる国が一番増えて、さらにある程度規模があったほうが安定して安心、ということで中国に集中投資した。
ここでリーマンショックが起きて酷い目にあったが、少し落ち着いてからまた変更。その時は世界中でこんな金融緩和したら商品が上がるしかないのでは?ということで商品をメインにしてきた。
そして今、震災の影響が想像以上にインパクト大なので、また新しい方向を考えるタイミングだと思っている。しかしそれをどうするか?が難しい・・・。
今はメチャ安という程でもなく、長期的に見た場合ベストな買い場で無いことだけは間違いないが、だからと言って次の悲劇発生まではボーっとするにはちょっと時間がありすぎる気もする。
今のところ注目してるのは以下の要因。
何といってもGDP世界1位の米国のQE2終了。でもこれで景気が怪しくなったらやっぱりQE3やります!とかいう話も出てくると思いますが、今のところはひとまず止めると言っているので目先は弱気。
次に、GDP世界2位の中国。Q先生によると不動産バブルもいよいよ最終段階らしく、弾けた時はそれなりのショックは起きそうだ。
もっとも中国は既に金融機関のストレステストをしていて、50%の地価下落でも平気らしいですが、中国という国は下がる時は株も土地も10分の1になるからな・・・('A`)。
また、ECBは利上げ転換。市場ではしばらく追加利上げとの見方が強いらしく(本気か?)、これも直近では弱気。が、ギリシャ等がこのままタダで済むはずもなく、そうなってくると米も連動してまた緩和、とか言い出したらインフレ直行だ。
さらに商品市場について。フクシマで漏れてないと言って漏れてて、溶けてないといって溶けてて、健全だと言って健全でなかった原発を見て、旧ソ連や中国ならともかく、技術で定評のある日本でもダメなのか!これじゃ誰がやってもダメなんじゃないか?という流れに世界中がなって来ており、CO2削減で時流から外れたかに見えた原油がまさかのスター再登板の予感。
あとGDP世界3位の日本ですが、まず長期円高で競争力低下に加え、今回の大震災の影響が大きい。今までだったら財政危機や貿易赤字懸念などで円安に振れても、それによって産業が息を吹き返して円高に、という正の安定性があった。
しかし地震の影響でそれが一時的でなく、かなり長期的に働かなくなってしまいそうだ。仮に円安になっても、電力不足や工場被災で生産が出来なければチャンスは無になってしまう。すると貿易黒字も怪しくなり、円を買う根拠が一つ消滅する。
この状態で何か日本で大事件が起きたり、財政赤字にスポットが当たったりすると、それをトリガーに今度は大幅な円安に動くかもしれない。これは輸入価格上昇で生活必需品が値上げされるのに、高齢化と賃金低下で需要は低迷、つまり不況下のインフレ(スタグフレーション)に陥るかもしれない。
その過程では巨額の対外資産が実際に戻ったりして相場は荒れまくりそうですが、方向として円安がトレンド化してしまうと、この国の中流はもれなく下流に落ちるかも((((;゚Д゚)))ガクガクブルブル。
でも、物質的にはともかく時間的にはむしろ幸福になったりして。。。それにしても、もしスタグフレが起きるとかなり厄介だ。何といってもあの米国でさえ苦しんだのだから。
また、このグローバル化した経済では複数のことがドミノ式に同時発生する可能性が高く、何にスポットが当たるかで上下まったく別の方向に行くこともありえるので予想は本当に難しい。さてどうするか。
とりあえず、キャッシュポジは厚めに持ちつつ、しばらくはインフレに注意したポートフォリオが最善か。
ただ、インフレと言っても世界がクラッシュに向かうような雰囲気ではないのでゴールドは何か違うような気がするし、まして利上げを見込んで株を空売るのも違うような感じ。やや速めのインフレという方向か?
できればそれにスマートグリッドやエネルギー問題関連も少し加えたポートフォリオにしたい。
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