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週末、父親から電話がありました。
 
オニ電着信履歴があり、何か緊急事態の発生と思いかけなおしてみると・・・

いきなり
 

お前んとこは、も、大丈夫なんだべ~?(東北弁)

???
 
 
藻。です


日本のテレビニュースで世界的リゾートのカンクンで藻が大量発生しているというニュースがあったからと、わざわざ電話をしてきてくれたのでした。 (親心に、ウルウル)


 

 そりゃそうですよね。。。↑の写真を見たら、びっくりしますよ。。。


はい、実は現在、カリブ海・メキシコ湾岸は大変なことになっています。

ローカル新聞やコミュニティでも、最近特に頻繁に取り上げられいています。

観光業に携わる者として、マイナスイメージになる事を発信して良いものかとも悩みましたが、現状を伝えることが必要なのかなと思い、今日は真面目にブログを書くことにしました。

この藻、サルガッソーSarogazo、は、大西洋、バミューダ島の南側に位置する広範囲の海域、その名もサルガッソー海から流れてくるそうです。


 
 
サルガッソー海は66メートルの世界一の透明度を記録しているきれいな海とか。そして、遠い昔にはコロンブスを悩ませたバミューダトライアングルの内側にある海域。メキシコ湾流とかいくつかの海流が交じり合う所で、そこから遥々藻は流れてくるようです。


毎年、カンクンやリビエラマヤ沿岸の海岸にはサルガッソーが流れ着きますが、今年のように大量に流れ着いた記録はないということで、その理由には諸説があり


気候の変化により風向きが変わったため
ハリケーン活動が活発でないため
栄養豊富な海水でより多くの藻が成長しているため

 
などと言われているようです。
 
私、ヨネモトは、メキシコ生活一年目なのですが、今までにカンクンを訪れた時も、藻があるんだなぁと思いはしましたが、ここまですごい藻ではありませんでした。
 
五月にお客様とトゥルム遺跡に行った時も、遺跡から降りていくビーチには大量の藻が打ち上げられていて、ビーチで遊ぶ観光客もいませんでした。

フェリーターミナル近くの藻の状況は時々チェックするのですが、先日、五番街に出たついでに街中に近いビーチにどんな具合か見てくると


夏休み期間のハイシーズンなのに、
 
人、いない。
 
 
フェリーターミナル脇

 
マミタスビーチ近く
マミタスビーチ近く
 
藻がまだ生きている時は緑色なのですが、死んでしまうと茶色に変わりターコイズブルーの海は、茶色になってしまっています。

砂浜に打ち上げられ時間がたつと、臭いも放ち始めます。

リビエラマヤのビーチ沿いやカンクンのホテルでは、毎朝ホテルスタッフが砂浜に穴を掘りそこに打ち上げられた藻を埋めて、少しでもきれいな浜辺にする努力はしているようですが、大量に打上げらえる藻に完璧に対応はできていないようです。(1日20トン近くリビエラマヤで打ちあがるとも…)

先日プラヤデルカルメンのあるソリダリダッド市は誕生して22周年を迎えたのですが、それを記念して、プラヤのビーチ数キロに渡り市と軍が協力し藻の一斉清掃作業が行われたようです。



 
 
 
この記録的な量の藻は、カンクンやリビエラマヤだけではなく、アメリカのメキシコ湾沿いの海辺やフロリダ、広くのカリブ海沿岸に打ち上げられており、アメリカNASAとテキサスの大学が共同してSEAS(Sargassum Early Advisory System)というプロジェクトを立ち上げ、モニタリングをしているそうです。SEASのサイトはこちらから。 
 
 
ちょっと、幻滅させてしまったでしょうか。。。
 
すみません。
 
 
この夏にカンクンやプラヤ滞在を予定している方は、ある程度の心の準備はしてお越しいただいた方が良いかもしれません。
 
でも、肝心のダイビングには影響ございませんのでご安心ください。
 
カンクンダイビングはビーチから離れたイスラムヘーレス寄りのポイントが多いですし、コスメルも藻の流れ着く側とは反対側でのダイビングになります。プラヤダイビングも、ボートで沖合に出るので、藻の影響もほとんどありません。
 
藻の影響の少ないイスラムヘーレスやコスメルのビーチや、プラヤにたくさんあるルーフトッププールの利用(宿泊していない人でも使えるところが実はたくさんあります)、そしてセノーテでスノーケルやダイビングをして楽しむのもよろしいのではないでしょうか。
 
 
ずらずら書いてしまいましたが、
 
最後に、藻の生んだプラスの副産物。
 
藻の清掃のための臨時バイトが沢山募集されている
藻は、植木の肥料になる
藻は、虫よけにもなる
 
 
 何かしら良いことはあるもんですね♡
 
 
8月に入り夏も真っ只。
みなさま、暑さに負けることなく素敵な一日をお過ごしくださいませ。
 
Hasta luego!
 
 
 
by ヨネモト
 
 
 
 





 
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