昨日、一時帰国中にアメリカで亡くなったお隣さんの葬儀が行われました。もう70を幾つも過ぎていて、ほとんど私の親の世代。お名前はジョージ・アルバトーニ。お孫さんが息子と同級生なんですが、毎朝夕家の前を車で通る以外ほとんど接触がなくて、そういうフルネームだったと今頃知りました。
元軍人だと聞いてた通り棺の中で防腐処理を施された亡骸は、アメリカ海軍の軍服に包まれていました。本人の意思なのか、アメリカでは退役軍人はそうするのが普通なのかは分かりません。しかし、私は軍服姿で故人を見送るのは初めてなので、とても強く印象に残りました。
以前見たNHKのドキュメンタリー番組のインタビュー映像で、マニラ市街戦に参加したフィリピン人の元兵士がやはり軍服姿でしたね。国のために戦った人というのは、軍服が誇りなんでしょうか。
隣町の州都バコロドにあるアメリカ人会から
たくさんの同胞が出席。
年齢から推測すると、アルバトーニ氏が現役の頃はベトナム戦争の時代。フィリピン人の子供(と言っても私と同年代)は、ネグロスの方言のイロンゴ語ではなくタガログ語しか喋らないので、多分奥さんとはマニラ近辺か、当時アメリカ海軍の基地があったスービックで出会ったのかも知れません。
葬儀はカトリックのミサで埋葬地もカトリック専用墓地なので、イタリア系の名前が示すようにカトリック信徒だったようです。それにしてもその墓がすごい。お墓というより別荘か離れ。照明付きでトイレも併設されていて、ちょっとしたワンルームマンションの一室ほどの広さがあります。
墓室内に掲げられた遺影は若い頃撮影されたもので、やっぱり軍服姿。棺は埋めるのではなく安置。最後のお別れの後に周囲をコンクリートで固めて、葬儀は終わりました。家内の母親や親戚も眠るこの墓地。おそらく私も死後はここへ葬られるんでしょうね。
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