これまで、終末期に全権力を使って不老不死を目指した王や皇帝も多かったようですけど、結局誰一人としてその願いを達成することはありませんでした(当たり前)。
それほどの人物が最後に求めたのが生きている時間ですから、やっぱ人にとって一番大事なのは時間なんだろうと思う。
現在、日本人の平均寿命は80歳くらいですが、生まれつき難病を患って20歳で亡くなる人もいれば、一方では100歳まで生きる人もいる。
しかし、これは20歳で亡くなった人が早く死にすぎたのでもなく、100歳まで生きた人が長生きし過ぎたわけでもなく、単に各個人の寿命が20年だった、100年だったという事ではないか。
各個人には持って生まれた寿命があり、どうあがいてもそれからだけは逃れられない。
そうならば時間が大事と思っても、寿命を伸ばすことは無理なので人に出来る努力といってもせいぜい寿命を完走する努力程度しかなさそうだ。
それは寿命という運命に比べればささやかな抵抗ですが、基本的には心身ともに健康に保つことだと思います。
体が無駄に病気になっても、心が病んで自殺に走っても寿命を全うできないので、いかに心身共に健康でいられるかが大事だと思うからです。
体の健康に必要なのは、良い食べ物、良い治療、衛生、休息、運動等でしょうか。これらはお金があれば何とかなるので、やはりお金持ちは有利だと思います。
でも、お金持ちになろうとして夜も眠らず働いたら大事な睡眠や休息がとれず、本末転倒となってしまいます。手段が目的になってしまっては意味が無い。(こういうサラリーマン多そうだけど)
一方、心の健康に必要なのは、適度なストレス、やりがい、趣味等だろうか。ストレスは、人は何か困難を乗り越えたときに幸福感を得られるらしいので、適度に必要なのです。
そのストレスの合間に趣味という「遊び」も必要だし、人は一人では生きられないので、他人や社会の役に立っていると自負できる「やりがい」も必要。
意外なのは、これら「心の健康」に必要なものは、あまりお金は要らなさそう、という点です。
「適度なストレス」「やりがい」は仕事を正しく選べば逆にお金を貰えるし、趣味も最初からお金を湯水のように使って頂点を極めてしまうと飽きが早いので、お金が足りなくて少々出来ないことがあるくらいの方が長く楽しめて良いのです。
そう考えると、心身の健康に必要な物のうち、お金が役に立つのはせいぜい半分で、やはりお金とは確かに必要だけど、腐るほど持ってても仕方ねーな、という印象。
結局、いろいろ考えて、バランスよく配分して死ぬ人が勝ちなんだろうか。
タバコが趣味の人は自分の体の健康とトレードオフでバランス取ればいいし、少しくらい給料が下がっても楽しい仕事を見つけたらサッと転職してしまうのも有りだと思う。
趣味や人生ポリシーは各個人によってバラバラなので、バランスの取り方は十人十色だろうけど、肝心なのは今の自分の生活が本当に自分にとって「心身の健康に最適なバランス構成」なのかをたまに考えてみて、その配分割合のリバランスを定期的にメンテナンスしていくことだと思う。
なので、仮に株で上手く儲けてお金だけ増えても、半分くらいしか意味は無いなあ・・・と思います。
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