写真は南相馬市深野(ふこうの)地区にある 「Mさん」こと門馬伸博さんのお宅である。 去年の秋に撮影した写真で、 立派なイグネ(居久根=屋敷森)に囲まれている。 9月2日付のブログで書いたように、 このイグネは切り倒されて、いまはない。 番組の仕上げと打ち上げの酒に忙殺されて、 ブ...
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原発事故
きのう南相馬のMさんから突然電話をもらった。 明日(つまり、今日)、いぐねを伐るというのである。 「いぐね」とは家を囲む屋敷森(防風林)のことで、 阿武隈おろしの風が吹き荒れるこの地方特有の景観である。 大慌てでロケを準備し、南相馬に走った。 急なことでありカメラマンは何とか確保...
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南相馬市で 住民が待ちに待った「除染」が始まろうとしている。 とはいえ、作業が本格化するのは9月からで、 現在は事前調査の段階だ。 調査といっても半端なものではない。 一戸あたり20人もの調査員を投入して、 除染の対象となる範囲や現況を克明に調べ上げる。 一日がかりの作業である。...
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計画的避難区域に指定されている 福島県川俣町の山木屋地区を撮影した。 ここでは 農林水産省による農地の除染実験が行なわれている。 この実験は飯舘村2ヶ所、山木屋2ヶ所で行われているが、 要するにやっていることは土の剥ぎ取りで、 表土を除去することによって どれくらい放射線量が下が...
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福島県相馬市に 飯舘村の人たちだけが暮らす仮設住宅がある。 原発事故で避難をしてきた 164戸370人前後がここで生活している。 その多くが高齢者で、 中学生以下の子どもは10人しかいない。 ぼくたちは去年の秋からこの仮設住宅の撮影を始めた。 ここで知りあった一人がチヨ子婆ちゃん...
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東京大学の児玉龍彦先生に随行して警戒区域に入る。 常磐高速道のモデル除染現場を訪ねるのでヘルメットを借用。 防護服に防塵マスク、ヘルメット、 そのうえサングラスまでかけているとなれば、 我ながら、かなりアヤシイ人であるw 防護服は風を通さないので、 この季節の取材は大変で、汗だく...
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福島第一原発から半径20kmの範囲にあり、 原則として立ち入りが禁止されてきた警戒区域。 南相馬市については、 4月16日をもって解除され、 推定被ばく量が年間50mSvを超える「帰還困難区域」、 20〜50mSvの「居住制限区域」、 20mSv以下の「避難指示解除準備区域」に再...
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昨夜、相馬市で行われた 「避難指示区域見直しに係る懇談会」を取材した。 計画的避難区域に指定され、 全村避難を行なっている 飯舘村の人たちを対象に行なわれたものだ。 そのなかで気になることがあった。 「放射線量がどれくらいになったら帰れるのか、 (年間)5mSvか1mSvか」とい...
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2月末以来、40日ぶりの南相馬ロケ。 仙台よりひと足早い春に出会う。 放射線量は街なかにいれば日に1μSv程度で、 仙台や東京にいるのとそれほど変わらない数字だ。 いつも取材させていただいているMさんのお宅では、 桜がほぼ満開を迎えていた。 ぼくにとって今年初めての「花見」であ...
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